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WNBCニュース7 (2025.07.19)

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 2025年7月19日に放送された、ワサビスタン国営放送局の7時のニュースです。 【解説】 ニュース1本目は、ワサビニガーイ大統領によるペットの猫の誕生日祝いです。税金を使ってこのようなパーティーを開催することに諸外国では批判が出ることが予想されますが、我が国ではそのような批判はなく、皆、温かい目で見守っています。稀に批判する人もいますが、批判はすべて街頭の地蔵によって録音されており、夜になると覆面の男がやってきて秘密の小部屋に連れて行かれ、翌日楽しそうな表情で帰ってきた批判者はもう批判を口にしなくなります。 ニュース2本目は、ワサビスタンの伝統スポーツ大会に関する記事です。ワサビスタンはエアギターだけでなくエア雪合戦でも強豪国として知られ、世界大会では毎年必ず優勝しています(参加国は我が国のみ。)今年の優勝チームに対する審判の高評価は、雪が当たったときの一瞬の苦悶の表情、そこから素早く切り替えて闘志を燃やし相手に立ち向かう勇敢な姿、の演技の巧みさでした。また、高速で飛び交う雪玉から仲間を庇う姿とそこに信頼と恋心を感じさせる一瞬の表情、の演技も高得点の理由でした。 ニュース3本目はワサービングラードで発生した暴力犯罪についてです。ワサビスタンの治安は国際的にみて悪くはありませんが、時々貧困からこのような事件が発生します。といっても決して犯罪を犯す者が貧困者なのではなく、寧ろ貧しい市民に食糧を配る義賊であり、貧困をなくすためにこのような事件をおこしているといえます。実行犯が逮捕された理由も、「ではあげない」とケチなことを言ったからであり、ワサビスタンでは寛容が重んじられることの証左と言えます。

ワサビスタンにおけるアイドルへの弾圧について

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 ワサビスタンにおいてイスラームは国教ではないものの、国民の70%が信奉する宗教であり、イスラームにおいて偶像崇拝は禁止されている。「アイドル」とは英語で「偶像」を意味するため、ワサビスタンにおいて同様に禁止されていることから、すべてのアイドルは地下アイドル、すなわち当局からの弾圧の目をかいくぐっての活動を余儀なくされている。 アイドルは目立つ、つまり人気のあるアイドルから当局により弾圧されるため、必然的に「悪貨が良貨を駆逐する」すなわち、質の良いアイドルは姿を消し、質の悪いアイドルが残る傾向にある。一方、ワサビスタンにおける国民的アイドル「たこちゃん」は、あまりにもキショいことから、当局による弾圧を免れている。 この「たこちゃん」の最新MV、「AiScreamではなくWASABI」というショートビデオがワサビスタンにて大いにバズっている模様。これは「ラブライブ!」というメディアミックス作品群の中から最近韓国や日本で大いにバズっている「 愛♡スクリ〜ム! 」(「 『ルビィちゃん!「はーい!」何が好き?チョコミントよりも あ・な・た』というセリフ部分が有名)にインスピレーションを受けたものとされている。

ワサビスタン共和国の新国歌について

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ワサビスタン共和国ではソ連崩壊直後に策定した国歌にかわる新国歌を公募、1500件の応募の中から選ばれた曲を2025年7月1日付で新国家として制定しました。政府は旧国歌について、古代の遊牧民時代の歴史を受け継いだ若い国としての在り方を正確に表現していないとの見解を示していました。 今回の異例の決定は、2021年に就任したワサビニガーイ大統領による国家の象徴改革の一環です。国歌について歌詞が独立から30年を経過した歴史的現実を反映していないと批判していました。 (出典:WNBCワサビスタン国営放送局 Youtubeチャンネル より) 公募で選ばれたのは、ワサビスタンを代表する作曲家であるナガーノ・ケンータ氏の手によるもの。祖国を愛する気持ちを高らかに歌い上げながらも、ダンサブルな曲に仕上げたとのことでした。 Youtubeチャンネルのリンクはこちら↓ https://www.youtube.com/@WasabistanNationalBroadcasting  

ワサービングラードのなりたち

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首都ワサービングラードは古くはシャフリヤ・ワサビー(Shahriya Wasabi)と呼ばれており、14世紀頃の文献でその存在が確認されています。中央アジアに覇を唱えたモンゴル帝国・ティムール朝どちらの影響を免れたシャフリヤ・ワサビーは中央アジアやシベリア諸民族の間の仲介貿易で栄えたと伝えられています。その歴史を色濃く残しているのが旧市街です。この旧市街は世界遺産にもノミネートされており、観光シーズンには多くの国内外旅行客でにぎわっています。 (旧市街のバザール付近の様子) 旧市街は王城を中心に発展しており、王城の門前はバザールとして大変栄えておりました。 (王城の門) 王城においては衛兵の人件費を節減するため、トゲミカンが衛兵のかわりに立っていました。このトゲミカンは立っているだけなのですが、立っているだけで王城に侵入する人間を抑止する役割を果たしており、人間の衛兵と比べコスパが良いとして代々、ワサビスタン王家より珍重されていました。 (衛兵のかわりのトゲミカン) (王城を遠く望む) 旧市街の入り口には「入口」と書かれたタワーがあり、「チョロイ関所(Секишоя Чорой)」と呼ばれています。ここは王政時代は関所の役割を果たしていましたが、フェンスも何も設置されておらず実質フリーパスであったことが名前の起源とされています。 (チョロイ関所跡)

ワサビスタンの国鳥

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 ワサビスタンにおいて国鳥とされているのは、カモメです。ワサビスタンは内陸国ですが、内陸に適応したカモメの亜種「ワサビスタンカモメ(学名:Larus wasabistanus)」が生息しています。ワサビスタン語ではキャモメィ(Кямомей)と呼ばれています。 この国鳥は皆に親しまれているから国鳥かというとそうでもなく、屋外で食事をしていると空から急にとんできて食べ物を奪うことで有名で、特にボケーっとしている間抜けな人間を鋭く見抜くことから、別名「間抜け探知機」と呼ばれています。 ワサビスタンでは町のいたるところにキャモメィの像があり、これは電話の役割も果たしています。 実際に電話機が設置されているキャモメィ像もありますが、像のそばにキャモメィを飼っている公務員「キャモメィ師」がおり、これが伝達したいメッセージをMicro SDカードに録音して、キャモメィの足につけて放つ、という古式ゆかしい、伝書鳩さながらのサービスが行われているところも数多くあります。しかしキャモメィは鳩ほどの帰巣本能がないことから、メッセージが正しく伝わる確率は0.1%程度といわれています。政府(通信省)はこの事態を重く見ておりキャモメィ師制度の廃止をいくども打ち出してきましたが、既得権益に阻まれ中々うまくいかないのが実情です。

ワサビスタンにおける議会制民主主義

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 議会制民主主義国家であるワサビスタンでは、日本や米国同様、二院制が敷かれています。上院、或いは参議院にあたる議会は「ワサビスタン大国民議会(Мажлисия Миллатыя Деккаия Васабистан/マジュリスィヤ・ミッラトゥィヤ・デッカイヤ・ワサビスタン)」と呼ばれており、下院は「市民評議会(Шурая Халки/シューラーヤ・ハルキー)」と呼ばれています。 市民評議会は国を45の選挙区に分け市民の投票により議員を選出します。一方、大国民議会は議員選出委員会の決定により選ばれ、市民に投票権はありません。この議員選出委員会は意思を持った人形から構成されており、国益と国民の利益を考え議員を選出します。 全ての法案はまず市民評議会で決議され、その後大国民議会の承認にあげられます。大国民議会が否決した場合、法案は差し戻しとなりますが、再度市民評議会から認められない法案が出てきた時は、じゃんけんで決められることとなります。大国民議会議員が議長とじゃんけんをして、最後に勝ち残った議員が独断で意思決定できる、というシステムです。このようにワサビスタンでは「数の暴力」に頼らない、公明正大な議会制民主主義を構築しているのです。 (写真:真剣なじゃんけん) (写真:市民評議会の選挙活動)

ワサビスタンにおける自動車産業

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 ワサビスタンは旧ソ連時代はロシアや東欧から車を輸入しており、自国の自動車産業が育っていませんでした。現在でもジグリ、ヴォルガ、チャイカなどのソ連車やトラバントなどの輸入車…骨董級の車が街を走っています。しかしながらソ連崩壊後、輸入代替を政策に掲げたワサビスタン政府は、外資との合弁により国営自動車産業DAS社 (Довлатну Автомобилну Санайи Шаркаты)を設立、国産車両がつくられ始めました。 (大衆車として人気の「サカナダーゼ (Саканадаазе)」) この車は国内だけでなく海外にも輸出されています。但し、兵器においては輸出用にオリジナルよりも性能を落としたモデル(モンキーモデル)を採用するのと同様、ワサビスタン国産車も輸出版ではエンジンを抜いて輸出しています。これにより、車押し人夫により押す、あるいはロバにひかせるなどしなければ進まないモデルとなっています。 海外で人気の高い小型車「サカナヤネン(Саканаянен)」 このような制約はありつつも、ワサビスタンの自動車産業は堅調に発展を続けており、市民が購入する車は殆どがDAS社のものとなっています。 (日本をはじめアジアで人気のモデル「コイニコイシテ(Койникойште)」)