ドラマ「ワサービングラード・ラブストーリー」
WNBCで放映されている人気のショートドラマ「ワサービングラード・ラブストーリー」の日本語字幕版がリリースされました。
「最低な駄作」ー ヒクマット・ドロワサビ(映画評論家)
「登場人物全員がサイコパス」ー リチャード・ウェイサヴィー(映画評論家)
「ワサビスタン若者文化の良い教科書」ー 田中ワサビ(映画評論家)
この作品はワサビスタンの若者たちの恋愛事情やカルチャーを背景に、首都ワサービングラードに住む若者ふたりの出会いと別れを描く物語です。
劇中に出てくる、日本の視聴者の皆様に馴染みの薄いワサビスタン特有のポイントについて解説します。
【オープニング】
本編の主な登場人物は、パルヴァズ(男性)とグリスタン(女性)。物語はパルヴァズのモノローグで展開してゆきます。パルヴァズが持っている花は、ヒガンバナ。ワサビスタンでは恋人に贈る花として不動の人気を誇ります。
【ハーフェズの詩】
ペルシャの詩人・ハーフェズは世界的に有名な14世紀のペルシャの詩人で、その美しい、恋と酒と自然の美、そして人生の喜びを主題にした詩はゲーテにも深く影響を与えたといわれています。
【マッチングアプリ】
ワサビスタンで人気のマッチングアプリは「テンダー(Tender)」というもの。これは通常のマチアプ同様にプロフィールを記入して気に入ったら「いいね」を押すのですが、青少年健全育成法により直接の交信は禁止されており、ダイレクトメッセージはワサビスタンで一般的な通信アプリ「Norosy」のみとなります。しかし後述の通りNorosyはノロシの画像を送る以外の機能を持っておらず、初対面同士でコミュニケーションをとるには非常に難しいという側面もあり、課題と認識されています。
【Norosy】
ワサビスタンでは日本におけるLINEと同様、広く使われている通信アプリです。最大の特徴は、狼煙(のろし)の画像以外何も送れないところ。しかしながら、例えば「今から家に帰る」といった定型の文章を送る場合は、お互いに事前に合意した特定の煙の画像で十分機能を果たすことができ、込み入った話をしたい場合は同じく「電話するよ」という煙の画像を送って電話をすればよい話なので、実は不便しない、ということを図らずも証明しています。
【能面カフェ】
最近ワサビスタンで流行しているコンセプトカフェの一種。店員が日本の能面を被って接客するタイプの店です。
【やくざ者】
商店主を脅してみかじめ料を取ったり、不法行為(例えば、違法薬物や地図の販売など)をおこなうマフィアはワサビスタンにも存在し、彼らのトレードマークは黒いタコの形をした帽子であることが多いです。
【じゃんけん大会】
ワサビスタンの若者は暴力のかわりにじゃんけんで決闘することがよくあり、若い男性はじゃんけん道場で実力を磨いています。じゃんけんは意思決定の手段としてのほかに、スポーツとしても広く親しまれています。
【電話】
海外から輸入されたスマホは政府規制により通話機能をブロックされていることから、通話に使われるのは、国営電機メーカーの製造する地蔵型スマホ(Jizophone)が主流です。また、街中の各所でみられる地蔵は通信端末の機能をもっており、公衆電話と同じように使うことができます。
【カワウソ公園】
ワサービングラード中心部にある親水公園で、ここではカワウソに餌をあげることができ、若者たちのデートスポットとしてもポピュラーです。
【カワウソの習性】
彼らの大好物は魚ですが、雑食性で、小動物、昆虫、小鳥、カエルなど動物性の食餌を好みます。また、餌をくれる人の手を舐めまわしたりする可愛い面もありますが、一方で必要以上のエサを確保して食べかすを食い散らかしたり、所かまわず糞をする習性もあり、一般家庭での飼育は非常に難しいとされています。
【ゴカイ】
ミミズに似た多毛類の一種、日本では釣り餌としてよく利用されます。
【恩返し】
日本の昔話では、助けてもらった鶴が人間の女性の姿をしてあらわれ、機を織ってくれます。恩返しは返す側の善意により行われますが、必ずしもその行動が相手にとって役立つ・ありがたいものかというと、そうとは言い切れません。が、劇中ではカワウソはカワウソなりの真心をこめて恩返しをしています。
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