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ワサービングラードのなりたち

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首都ワサービングラードは古くはシャフリヤ・ワサビー(Shahriya Wasabi)と呼ばれており、14世紀頃の文献でその存在が確認されています。中央アジアに覇を唱えたモンゴル帝国・ティムール朝どちらの影響を免れたシャフリヤ・ワサビーは中央アジアやシベリア諸民族の間の仲介貿易で栄えたと伝えられています。その歴史を色濃く残しているのが旧市街です。この旧市街は世界遺産にもノミネートされており、観光シーズンには多くの国内外旅行客でにぎわっています。 (旧市街のバザール付近の様子) 旧市街は王城を中心に発展しており、王城の門前はバザールとして大変栄えておりました。 (王城の門) 王城においては衛兵の人件費を節減するため、トゲミカンが衛兵のかわりに立っていました。このトゲミカンは立っているだけなのですが、立っているだけで王城に侵入する人間を抑止する役割を果たしており、人間の衛兵と比べコスパが良いとして代々、ワサビスタン王家より珍重されていました。 (衛兵のかわりのトゲミカン) (王城を遠く望む) 旧市街の入り口には「入口」と書かれたタワーがあり、「チョロイ関所(Секишоя Чорой)」と呼ばれています。ここは王政時代は関所の役割を果たしていましたが、フェンスも何も設置されておらず実質フリーパスであったことが名前の起源とされています。 (チョロイ関所跡)

ワサビスタンの国鳥

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 ワサビスタンにおいて国鳥とされているのは、カモメです。ワサビスタンは内陸国ですが、内陸に適応したカモメの亜種「ワサビスタンカモメ(学名:Larus wasabistanus)」が生息しています。ワサビスタン語ではキャモメィ(Кямомей)と呼ばれています。 この国鳥は皆に親しまれているから国鳥かというとそうでもなく、屋外で食事をしていると空から急にとんできて食べ物を奪うことで有名で、特にボケーっとしている間抜けな人間を鋭く見抜くことから、別名「間抜け探知機」と呼ばれています。 ワサビスタンでは町のいたるところにキャモメィの像があり、これは電話の役割も果たしています。 実際に電話機が設置されているキャモメィ像もありますが、像のそばにキャモメィを飼っている公務員「キャモメィ師」がおり、これが伝達したいメッセージをMicro SDカードに録音して、キャモメィの足につけて放つ、という古式ゆかしい、伝書鳩さながらのサービスが行われているところも数多くあります。しかしキャモメィは鳩ほどの帰巣本能がないことから、メッセージが正しく伝わる確率は0.1%程度といわれています。政府(通信省)はこの事態を重く見ておりキャモメィ師制度の廃止をいくども打ち出してきましたが、既得権益に阻まれ中々うまくいかないのが実情です。